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連載・進学お役立ち お仕事図鑑 医療業界
薬剤師
高度な知識を持ち、医薬品の製造・調合・調剤を担う
高度な知識で医薬品を製造・調合・調剤する仕事。薬科系の大学で6年間学び、薬剤師国家試験に合格することが薬剤師になる条件となっている。病院・薬局で働く場合は、処方箋にもとづいた調剤・副作用のチェック・医師への服薬指導や処方の提案などを行い、製薬会社で働く場合は、新薬の研究・開発などを行う。
医師
病気・怪我などの死や苦しみから人々を救い出す
病気・怪我などが原因となる死や苦しみを解消する仕事。病院や診療所で患者を診察し治療する「臨床医」、治療法などを追求する「研究医」などがある。医科大学や医学部で6年間学び、医師国家試験に合格した後、2年以上臨床研修医として働くと医師と認められる。高度な技術と最先端の知識はもちろん、冷静な判断力や行動力も備える必要がある。
看護師
医療面だけでなく、精神面でも患者を支える
医師の診療や治療をサポートしたり、患者を励まし身の回りの世話をしたりするのが仕事。看護系の学校で学び、看護師国家試験に合格すると看護師と認められる。働く場所は病院や診療所のほかに、福祉施設・リハビリセンターなど幅広い。高齢化などに伴い患者の数が増え、看護師のニーズは高まっている。
理学療法士
リハビリを通して運動機能の回復をサポートする
病気・ケガが原因で立つ・歩く・座るなどの動作が不自由になった人のリハビリテーションを行い、運動機能を回復させる仕事。 マッサージや電気刺激、温熱療法などを行い、歩行訓練をサポートする。国家資格に合格することで理学療法士と認められる。患者は小さな子供からお年寄りまでと、幅広い。
作業療法士
身体的・精神的に自立困難な人々の社会復帰を支援する
園芸・陶芸・手芸・音楽演奏・ゲームなどの"作業"を通じて、身体が不自由な人や精神に障がいがある人の社会復帰を手助けする仕事。病院・福祉施設などに勤務する。患者が「楽しさ」を感じ、作業を通じて体と心の運動を継続させることが重要だ。作業を投げ出す人も多いため、精神的なケアをしながら根気強くサポートする必要がある。
医療事務員
病院や調剤薬局で医療に関する高度な事務仕事をこなす
病院や調剤薬局で患者の診療費用を計算し、レセプトと呼ばれる診療明細を作成する仕事。小さな病院に勤務する場合は事務も兼務し、受付・会計・カルテの整理などの仕事もこなす。結婚・出産後も専門知識と資格を活かして、アルバイト・非常勤といった雇用形態で働きやすいため、特に女性に人気が高い。
臨床検査技師
高度な検査を通して患者の治療に貢献する
血液検査・尿検査・心電図・脳波検査など、医師の指示に従ってさまざまな検査を行う仕事。学校に通い国家資格に合格することで臨床検査技師と認められる。検査結果は患者の治療計画に役立てられるため、医療現場に欠かせない。病院のほか、臨床検査センター・薬品メーカー・研究所などに勤務することがある。
臨床工学技士
治療や手術に使われる高度な医療機器を保守・点検する
病院にある医療機器の操作や保守・点検を医師の指示の下に行う仕事。医療機器とは人工透析装置・人工呼吸器・血液浄化装置など、治療や手術の現場で使われている精密機器を指す。人の命に直結する機器を扱うことが多いため、医学的知識はもちろん、高い工学知識や技能も必要とされる。国家資格を取得すると臨床工学技士と認められる。
救急救命士
一分一秒を争う救急車の中で患者に応急処置を施す
救急車の中で患者に対し、気道の確保・心拍の回復・輸液などの応急処置を行う仕事。生死にかかわる処置を走行中の救急車内で行うため、冷静な判断力と技術力、責任感が求められる。養成所で学ぶか、大学で必要科目を履修し救急隊員として1年以上経験を積んだ後に、国家試験に合格すると救急救命士と認められる。
治験コーディネーター
治験に関わる人をサポートし、新薬開発に貢献する
開発中の薬の安全性や効果を確認するために行う「治験」がスムーズに進むよう、製薬会社・医療機関・協力者のサポートを行う仕事。協力者に発生しうるメリットとデメリット(副作用など)を説明し、不安や心理的負担のケア、服役スケジュールの管理を行うのが主な役割となっている。治験データの管理や医療チーム・製薬会社との調整なども行う。
医薬情報担当者(MR)
医師に医薬品を紹介し、医療の発展を促す
製薬会社に勤め、医師に対して自社の医薬品に関する情報を提供する仕事。医薬品の営業職だ。商品となっている医薬品の成分・使用方法・効能・副効用のほか、認可前の薬の情報などを伝えることで、自社商品の利用を促している。高い専門知識が必要で、製薬会社に入社した後、MR認定証を取得する必要がある。