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連載・進学お役立ち お仕事図鑑 自動車業界
エンジニア
自動車を支えるさまざまな技術を生み出す
コスト・安全性・快適性を求めてさまざまな技術を生み出したり、実際に自動車を作ったりすることが仕事。エンジン一つ取ってもさまざまな材料と部品を組み合わせ、実験を繰り返しながら作り上げていく。各メーカーで多くの車種が開発されていることため、エンジニアの需要は高い。最近ではITに関する知識も必要とされるようになっている。
生産管理者
効率的な自動車の生産を計画・管理する
効率よく自動車を生産するための生産計画を作り、管理する仕事。製造ラインの設計や人員の割り振り、材料の調達次第で一定の期間に生産できる自動車の台数が大幅に変わるため、生産管理者の能力がそのまま工場やメーカーの収益に直結する場合もある。過剰生産は在庫の問題で企業を圧迫することなどから、厳密なコントロールが求められる。
溶接工
ロボットにはできない細かい溶接作業を担う
金属を溶かして接合させる溶接の仕事。工業化により溶接の大半をロボットが担当するようになったが、人間にしかできない細かい作業も数多く残されており、腕の良い溶接工は重宝されている。自動車業界のほか、鉄骨を組む建設現場・造船所など、職場は工業関係全般にある。溶接する最低限の技術を習得するのにも1年程度かかると言われている。
プレス工
プレス機器を使って金属板を加工・成型する
自動車のドアや屋根などを作るために、プレス機器を使って金属板を加工・成形する仕事。実務経験を5年以上積んだ後、プレス機械作業主任者という国家資格を取得すれば、プレス機器の管理・安全確保といった業務に当たることができるようになる。プレス工は自動車業界に限らず、日本のさまざまな産業を支えている。
板金工
事故などで傷ついた自動車を修復する
事故などによって傷ついたり凹んだりした自動車を修理する仕事。車体を分解し、壊れた部分をパーツごと取り替えたり、ハンマーや溶接用具を使って凹んだ部分を整えたりして修理を行う。形が整った段階で錆止めを施し、ボディーカラーに合わせて調合した塗料で塗装をする。板金や塗装には熟練の技術が必要となる。
カーデザイナー
外装だけではなく、内装・機能性などもデザインする
綿密なマーケティングに基づいて、自動車の外装・内装・素材・機能・インテリア・カラーなどをデザインする仕事。デザインの知識やスキルはもちろんのこと、斬新な発想力・表現力・自動車の機能に関する知識なども必要とされる。カーデザイナーになるためにイタリアの一流デザイン工房に勤めたり、アメリカのデザイン大学に留学したりする人もいる。
カーディーラー営業
顧客の要望に合った自動車を提案・販売する
自動車販売会社のショールームで、訪れる顧客に接客をして自動車を販売する仕事。ときには個人宅や企業を訪問して、自動車のメンテナンスや買い替えの提案を行うこともある。自動車に関する知識だけではなく、顧客のニーズや予算などをしっかりとヒアリングするコミュニケーション能力、最適なプランを作成する提案力なども求められる。
自動車セールスエンジニア
顧客のテクニカルな疑問に応えて販売につなげる
自動車販売会社のショールームで、顧客に対して自社製品のテクニカルな部分を説明し、販売につなげる仕事。取り扱う自動車に関する車検・整備・修理・保険、その他あらゆる知識を持ち、顧客の疑問に応える。ライバル社の製品についても把握しておくことによって、自社製品の優位性をアピールすることができる。
自動車整備士
メンテナンスを通して自動車の安全性を高める
整備工場やディーラーで自動車の整備・点検・修理をする仕事。一般者の車検からレーシングカーの点検まで、仕事の内容は幅広い。自動車の安全性を高めたり、排気ガスを抑えて環境に貢献したりすることが求められる。2級整備士の取得で自ら整備工場を営業できるようになり、1級整備士の取得で技術コンサルタントとして活躍できるようになる。
カスタムメカニック
機能拡張を通して自動車の価値を高める
自動車やバイクのメンテナンス・修理・機能拡張などが主な仕事。車種や部品に関する知識だけではなく、溶接・板金・塗装などの専門技術も必要とされる。車体に手を加えてオリジナリティの高い自動車を作ったり、自動車メーカーで新車を試作したりすることもある。この場合はパーツや自動車の仕様に関するトレンドなども押さえておく必要がある。